【Step1】AWSマネージドサービスの基礎知識

簡単に行えるAWSの導入方法とは?ステップを解説

社内システムのクラウド化を進める上で、頼りになるプラットフォームがAmazonの提供するAWS(Amazon Web Services)です。AWSは国内外の多数の組織が導入を進めており、日本の政府関係組織も活用を進めようとしているほどです。この記事では、そんな信頼と実績が豊富なクラウドプラットフォームであるAWSの導入ステップや、AWSを簡単に導入するための便利なサービスについて、解説します。

AWSの導入について

AWSは、Amazonが提供しているクラウドサービスの総称です。自社でサーバーを持たずともオンライン経由で開発環境を構築できるのが特徴です。AWSはBtoB向けにあらゆるクラウドサービスを用意しており、AWSを使った環境構築を進めることで、コストパフォーマンスの改善や生産性の向上、働き方改革の推進など、多くのメリットが期待できます。

あらゆる領域の企業や研究開発機関、行政などで採用されているクラウドサービスということもあり、世界で最も信頼できるプラットフォームの一つと言えるでしょう。

ステップごとにみるAWSの導入方法

ステップごとにみるAWSの導入方法

AWSの導入においては、専用のAWSサーバーの構築、いわゆるEC2の導入が初めに必要となります。その手順は

1. AWSのアカウント作成・サインイン
2. VPC・サブネットの作成
3. ルートテーブルの作成
4. EC2インスタンスの作成

というものです。それぞれの工程において、どのような作業が必要なのかを確認しましょう。

AWSのアカウント作成・サインイン

まずは、AWS運用に必要なAWSアカウントを作成します。AWSのアカウントは、公式サイトから手順に則ってすぐに作成することができますが、作成にはSMSによる認証が必要です。

アカウント作成後は、作成したアカウントでAWSにサインインします。

VPC・サブネットの作成

続いて、VPCとサブネットの作成をAWS上で行います。VPCは、AWSの中に仮想のプライベートネットワークを構築するために必要なサービスです。EC2をはじめとするサーバー系のクラウドサービスをAWSで利用する際には、必ず必要な手続きとなります。プライベートネットワークなので、VPCは他のVPCとは遮断されていますが、設定を変更すればインターネットやローカル環境との接獄も可能です。

VPCを作成したあとは、サブネットを作成します。サブネットとは、VPCのなかで区切られたIPアドレスで区切られているネットワークを指し、円滑なサービス利用を促すものです。

ルートテーブルの作成

ルートテーブルの作成は、VPCによるインターネット通信の際の定義づけを行うものです。ルートテーブルによって通信の型を構築し、本格的なクラウド運用を行える環境設定を進めます。

EC2インスタンスの作成

ルートテーブルが作成できたら、それに続いてEC2インスタンスの作成を行います。EC2インスタンスはEC2管理画面にある「インスタンスの起動」を選択することで、手続きを進められます。インスタンス作成の際にはさまざまな条件設定から最適なものを選び、仮想サーバーを立ち上げることが可能です。また、インスタンス作成時には不正アクセスのリスクを抑えられるキーペアの作成もできるため、セキュリティ強化を促したい場合には活用しましょう。EC2を立ち上げることができれば、他のクラウドサービスも順次運用が可能です。

AWS導入前に覚えておくべき注意点

AWSは導入さえしてしまえば非常に生産性に優れる運用が可能なサービスではあるものの、初めての導入という場合、問題となるのが構築作業の複雑さです。AWSの各種サービスの利用はできても、構築のノウハウは別途必要になるため、構築作業及びその後の運用管理を任せられる人材やスキルの獲得は不可欠となるでしょう。
AWSの導入は設備投資や設備の維持管理コストを抑えられる点は魅力ですが、その分AWS運用のための追加投資はある程度必要となることは、覚えておかなければなりません。

簡単にAWSを進められるマネージドサービスとは?

簡単にAWSを進められるマネージドサービスとは?

AWSの運用を自社単体で進めるとなると負担の大きな業務ですが、一方でこれらの負担を効果的に解消しつつ運用ができるサービスもあります。それがAWSが公式に提供しているマネージドサービスと呼ばれるもので、AWS運用に関する面倒な構築業務などを委託し、円滑な導入を支援します。AWSを運用するにあたって必要な初期設定やセキュリティ対策、サービスの導入など、大半の構築作業を一手に引き受けてもらえるため、自社に構築ノウハウや人員が不足している場合、頼りになるサービスです。

AWSのマネージドサービスは、AWSが公式に認定しているマネージドサービスパートナーを通じて提供されています。マネージドサービスの利用によって、最大で97%の業務自動化、年間10%を超えるコスト削減、80%以上のインシデント検知、修復に対応するなど、魅力的なサービスが得られます。

おすすめのAWSマネージドサービス

AWSのマネージドサービスパートナーは全国に存在しており、日本にも複数のパートナー企業が存在しています。ここでは代表的なAWSのマネージドサービスパートナーをピックアップして紹介します。

株式会社日立システムズ

大手メーカー日立グループのシステム部門である日立システムズは、AWSマネージドサービスパートナーの認定を所有しており、AWS運用サポートをサービスとして提供しています。

クラウドサービス導入からセキュリティ構築まで、ワンストップでAWS運用に必要な環境の整備に貢献してくれるため、積極的に活用したいサービスです。

参考:https://www.hitachi-systems.com/news/2023/20230530.html

クラスメソッド株式会社

クラスメソッドは7年以上もAWS運用の支援を第三者に向けて提供してきた、サポート実績の豊富なマネージドサービスパートナーです。既存環境からAWSへの移行を手助けしてくれるので、業務のクラウド化を推進したいがリソースが不足しているという企業に、最適なサービスを提供します。

独自のAWS総合支援パッケージ「クラスメソッドメンバーズ」では、AWSの運用サポートに加えリセールもサービスの一環として提供し、AWS利用のコスト最適化を支援するのが特徴です。

参考:https://classmethod.jp/news/2022-msp/

株式会社サーバーワークス

サーバーワークスは、AWS専業のクラウドインテグレーターとして多くの実績を持つマネージドサービスパートナーです。AWSのパートナーネットワークの中でも上位に入る「プレミアコンサルティングパートナー」として継続認定を受けてきたこともあり、AWS運用に関するエキスパートとしての知恵やノウハウを頼りたい場合には、最適なパートナーと言えるでしょう。

参考:https://partners.amazonaws.com/jp/partners/001E000000NaBHzIAN/

マネージドサービス利用の注意点

マネージドサービスは確かに魅力的なサービスですが、一方で利用に当たっては注意すべきポイントもあります。

マネージドサービスの利用は、いわばAWS運用の大半を外部委託することとなるため、自社で構築や維持管理のノウハウが蓄積できません。短期の運用であればその限りではありませんが、長期的にAWSを活用したい場合、マネージドサービスへ過度に依存することのない、自社での運用ノウハウも身につける努力が求められるでしょう。

まとめ

この記事では、AWSの導入方法や、AWS導入をサポートする各種マネージドサービスパートナーについて解説しました。AWSは便利なクラウドサービスですが、運用に当たっては環境構築の負担も発生します。

自社で運用ができる人材の獲得や育成を進めつつ、効果的にマネージドサービスの活用も行っていくと良いでしょう。

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